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バーネット・ニューマン

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作品紹介

White Fire

モルモン教徒として知られる斉藤由貴のヒット曲が、スケバン刑事にみられる「白い炎」ですが、バーネット・ニューマンの「White Fire」はユダヤ教徒でいうところの深淵です。

さて、第一作では画面構成では一面を埋め尽くした空のような背景に、白く揺らめきながら炎のように刻まれている線と、晴天時の海洋の水面を思わせる青色がまたそちらもちりちりと揺らめいたようにかつ互いに距離を置いて向かい合うように並んでいます。

この「White Fire」は一連のシリーズ作品ですが、1970年前後以前の社会主義国のインスタレーション的藝術として、あるいは芸術として解される以前のあらゆる製作物においても、同モチーフの音声作品などや、こういった関係性をいったん咀嚼した後の構図なども数多くみられています。時代の流行モノのひとつの形でもあったわけです。(もちろん先導的ないちであるとおもわれます)

時代の1つの役割や、とくに名乗りを上げて群れることのない一リーグの形成やその態度、その時代や社会、地圏においての、数えきれない紳士の気概のようなものすら感じさせる構成を、どこまでもそぎ落としつつもわかりやすく表現しており、十字架として尽きてしまう事のない、別の世界をずっと新たに生産してくれているようなフレームが、シリーズを通してそれぞれに存在しています。

現代らしい作品として、また、世界にある普遍的モチーフのバリエーションを、じつに集約させ削ぎ落して、色柄としてはその世界にある普遍モチーフをそのまま踏襲しないのに、しっかりと前面に見せている、元気の出る真面目な作品群です。

現代作品として削ぎおとし過ぎずに、作品のシリーズを通して共通の復元性を出すということの難しさと、それをいとも簡単に成し遂げていることのすごさをかなり感じます。

black fireもですが、ヒトの生活のどこかに、かなり馴染んでいるモノなのだとはおもわれます。

文:AIU

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