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アンディ・ウォーホル

アンディ・ウォーホルのここがすごい!

アンディーウォーホールの凄さ

アンディーウォーホールは知らない人がいないほど世界的に有名なポップアートの巨匠と言われています。
しかしポップアートはなぜあんなに世界に広がったのか?ポップだから?

アンディーウォーホールはマリリンモンローをシルクスクリーンで印刷したものを大量に制作しました。多くの人々はカラフルでグラフィカルで誰もが知っているマリリンモンローの作品に惹かれましたが、皆本当にマリリンモンローを知っていますか?
マリリンモンローを知っているというのは本当に友人であったり、関わりがあった人に限られることで、ほとんどの人はテレビや映画、新聞などの媒体で知っているだけあり、本当に知っていることにはなりません。

アンディーウォーホールのマリリンモンローの作品も大量生産や商品化され、現在でもグッズで多く見られますが、皆マリリンモンロー本人とは友達ではないのに、存在を知っているだけで、本人を知ったつもりになっているのです。それは良くも悪くも、情報の表層だけが大量生産される現代を表していて、アンディーウォーホールの狙いはそこにあるのです。

アンディーウォーホールの作品はかつてのアートのように一点物ではなく、大量生産され、そこに現代のアイコンを乗せて行く。ポップだから、かわいい作品だからと表層だけがどんどん生産され伝わっていく、アンディーウォーホールそれもすべて計算済みだったのです。それが本当の意味でのポップアートだったのです。

文:PPCD

ウォーホルの素晴らしさ

まず、ウォーホルという名前は芸術にそれほど興味がない方でも耳にしたことはあるかと思います。それほど有名な芸術家なのです。
流派でいうと、ポップアートですね。60年代の大量消費社会に突入した時期に、発生した芸術ジャンルなのです。ウォーホルの作品といえば、トマト缶のプリントであったり、エンパイアステートビルを何時間も映しただけの映画であったり、著名人の印刷だったりします。ユニクロのTシャツにもよくデザインが使われているので、見たことがある人は多いかと思います。
その時代の社会の大量消費であったり、流通であったりをパロディ的にイメージ化したような作風が特徴ですね。

ウォーホルは、ニューヨークに「ファクトリー」と呼ばれるアトリエのような場所で活動しました。その時代のニューヨークにいたアーティストは、だいたいファクトリーと縁があります。それほど影響力の大きな芸術家でした。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのアルバムのデザインが一番有名です。バナナをモチーフとしたデザインですが、ウォーホルを知らなくとも、見たことがある人は多いかと思います。芸術作品としてのオリジナルとはなんなのか、コピーや流通とはなんのかを問い続けた芸術家であります。

文:ダルメシアン

世界のいろんなアイコンにネオンの光をともした

よくアンディーウォーホルでは、キャンベルスープやマリリンモンローなど、時代を代表する文化の物資そのものや、男女を問わないセックスシンボルなどが取り上げられることが多くあり、現実に人気を博しています。

ほかにも知られているものとして、アンディーウォーホルではその後のアメリカをはじめ世界の現代娯楽映画にも影響を与え、その後の各国アーティストのインスタレーションや映像作品にも影響を与える『チェルシー・ガールズ』、眠る男を8時間映し続けた『眠り (Sleep)』夜から朝の高層階からながめる遠景のニューヨークエンパイアステートビルというアイコンをながまわしでうつした『エンパイア』などの映画作品があります。

キャンベルスープに毛沢東やマリリンモンローをはじめ、とてもポップで鮮やかでありながら、それらが正当かつ順当で当たり前に表現されているときに比べあまりに異質な色味をのせることで、印象をたしかにかつ強固にし、万人に受け入れやすくさせたりヒトの印象の通奏部分にさしこんでくるかのような平面作品とは異なり、映像世界の方は「延々と変化のない映像、日常そのままがだらだら流れる」といった解説もおおくあります。

彼の暮らしたこの時代のアメリカ芸術では、後期のレインボーパレード時代に向かい、一種の退廃的感情を含んだ憂い部分=生きることの苦行的側面で表現される現代平面アート作家なども多くありました。それらを ”明るい色彩に載せ替えることによる芸術文化における役割” から平面作品などをみると、世界的同時代で見ても「世界のいろんなアイコンにネオンの光をともした」ように大きな転換点を提供している姿がひじょうによくみえてきます。

映像作品もこれらの同時代アート作品と、彼自身の「缶詰」の絵、同時代のアメリカ平面大型作品(現代絵)などとあわせてじっくり眺め直してみると、観客席にいる側にとっての清涼感的な「あたりまえのまいにちの量産」=「エンパイアを眺める目線」「チェルシーガールズの部屋を眺める目線」「眠る男を眺める目線」が見える感じがあります。中世絵画から一歩踏み込みながら、出過ぎない、旧すぎない新しい切り口が、多様に含まれた彩色が普段の中に溶け込んでいるのが、いずれの映画と同時代作品などのせっとでも自然に表れてくるのが、素敵です。

日本では人気のアーティストだけに、絵と映像の作品のセット鑑賞がある機会も多く、これまで知られている平面作品とあわせて「立体的な清涼感のある芸術人生全体」を見せてくれるあたりの展示会も頻繁に開かれています。いちど同時代現代美術を俯瞰するヒントとしても、このアーティストの映像作品を観てから、国内の西洋系モダンアートを再度眺め直すのもおススメです。

知ったようなつもりでいても、意外と新たな発見や、またほかの作家の作品についても、気持ちが重たくならない、しらなかった良い構成や意味がたくさん見出せます。

文:AIU

芸術をポップカルチャーに昇華させた

私は、アンディ・ウォーホルの作風で一躍有名になったポップ・アートという現象が大好きです。

それまでのアートや古典芸術にはなかった大胆で戦略的な表現方法や、商業的なアプローチなど、芸術をポップカルチャーとして昇華させることに見事に成功していると思います。

アンディはアートだけでなく、当時の音楽や映画などにも深く関わり、数々のロックバンドやポップグループのアルバムジャケットを手掛けたり、映画制作にも表現活動の場を広げていました。

芸術の持つ深みや、アーティストの内面性を深く掘り下げたような内省的な作風とは正反対の、表面的で大衆的な作風は、ポップカルチャーそのものであったのではないかと思います。
ミュージシャンや俳優達にも多大な影響を与え、当時のアメリカのカルチャーになくてはならない存在であったと同時に、新しいものを商業的な成功へと導く、名プロデューサーでもあったと思います。

ロックバンドをプロデュースして、成功に導いたこともアンディのプロデューサーとしての才能を証明しています。

その当時の有名人やスターをモチーフにしたカラフルなシルクスクリーンでの作品が最も有名で、様々な広告などにも使用され、商業的な評価を得ると同時に今日のアーティスト達にも大きな影響を与え続けています。

文:あやぱみゅ

絵や写真からロックバンドのプロデュースまで!

アメリカンポップアートの第一人者は1960年に活躍したアンディウォーホール。

アンディは絵や写真からロックバンドのプロデュースなど多方面の芸術活動で活躍したマルチ芸術家です。

キャンベルスープの缶やマリリンモンローなど今でも文房具やポスター、トートバックなどで見かける事が出来るアート作品が有名です。大量生産や大量消費をテーマにした作品や、その時に活躍していたり注目をあつめている政治家などの写真をそのまま加工して使われているという特徴的な作品が多いです。

彼の作品の魅力は、とにかくオシャレであること。1960年代に活躍したにもかかわらず、現在に至っても様々な形でアンディの作品が世の中にたくさん出回っているのがすごいですね。昔っぽくもあり、現代的でもある作品は本当に天才です。

アートが好きな家庭ではリビングなどに飾られていることも多いですよ。また、オシャレなのでポストカードやノート、鉛筆などたくさんたくさん世に出回っています。

若者からおじいちゃんおばあちゃんまでみんなが大好きなアンディは、お金を稼ぐこともアートと言い切っているところが成功していることにもつながるのだなあと感心します。アート活動そのものも大好き、お金も大好きというのは素直でいいですよね。

文:mariko s

ポップアートを代表するアメリカのアーティスト

アンディーウォーホルはポップアートを代表するアメリカ出身のアーティストで、キャンベルのスープ缶やヴェルヴェットアンダーグラウンドのジャケットに使用されたバナナの絵も有名ですので、誰しも一度くらいは彼の作品を見かけたことがあるんじゃないかなと思います。

彼は先に挙げたキャンベルのスープ缶もそうなのですが、身近なものをモチーフに作品を作るという手法をよく使っています。

ポップアートは1950年半ばにイギリスで起こったとされていて、アメリカの大衆文化の影響を色濃く受け、広告や雑誌、マンガなどの素材を用いる芸術運動です。

アンディーウォーホル自身も広告芸術の教育を受けた芸術家で、大学卒業後も実際に広告デザイナーとして名を馳せていました。

この仕事で成功を収めていたものの、人間関係や仕事に追われる日々に嫌気が指し、イラストレーションの分野からファインアートの世界へと進みます。

彼のこれらの経歴そのものがポップアートに近いようなイメージがあります。

きっと彼は内面の複雑さからの解放を望み、表面を力強く描くことを選び、且つ大衆文化の大量生産にも目を当て版画による大量生産でそれを表現しているのでしょう。

彼のイラストが持つ強力な見た目の存在感だけでなく、それを描いた方法にも芸術的表現としての意味を持たせることが何よりポップアート的で面白いと思います。

また、1950年代周辺は音楽の分野でもエクスペリメンタルな現代音楽が度々発表される時期でもありました。ジョンケージの4分33秒が発表されたのもこの頃です。

こういった、新しい試みに反発はありましたが、ポップアートは文化的な地位を獲得しています。それは受容や興味を持つ人が多かった証拠に他なりません。

現在では、バンクシーというストリート芸術家の作品もポップアート的でおすすめです。彼の作品は日常にユーモアで皮肉的な異物を落とすような印象があり、とても強いインパクトがあります。個人的には演劇の寺山修司の作品も日常に異物を混入させるという点で近いものがあると感じています。

話は少しそれましたが、これらも我々の日常にあるものを芸術の世界にシフトするという試みはまさにポップアートでアンディーウォーホルの世界観なのではないかと思います。

文:べべ

アンディ・ウォーホル、最先端の異端児

キャンベルのスープ缶、たったそれだけをモチーフに人々に大きなインパクトを与えたアーティストは、ウォーホル以外にいないのではないでしょうか。美術史の中での彼の登場は、あまりにも突然でショッキングだったと思います。

アンディウォーホル(1928-1987)はアメリカのポップアートを代表する作家です。ポップアート=ウォーホルという印象を持っている人も少ないと思えるほど、時代の寵児となりました。幼時から絵の才能を発揮したものの、父親が肉体労働に従事し、自身も苦労してアルバイトをしながら高校に通い、カーネギー工科大学に進学。絵画やデザインについて学びました。

アンディウォーホルの作品は、主にシルクスクリーンという版画の一種で作られたものです。派手な色彩で大量に量産できる手法を使い、有名なスターや商品をモチーフにしたことは、アメリカの消費社会の象徴と言えるかもしれません。

初期にはアクリル絵の具でキャンバスに描く作業も行っていました。しかし、現れては消えるスター、日々使い捨てにされる商品の数々は、ウォーホルにとっては一つ一つ描くモチーフではなく、大量に消費されていくものの象徴と映っていたのではないでしょうか。そして、ウォーホル自身も、作者不在でも大量に量産できるシルクスクリーンという技法にシフトしていったのではないでしょうか。

ウォーホルが率いたポップアート、ポップカルチャーは1960年代の若者を熱狂させ、大衆に支持されるようになっていきます。そんな流れの中、ウォーホルが扱うモチーフは、物から人物に移行していきます。マリリン・モンローをモチーフとした、「黄金のマリリン」はマリリン・モンローが亡くなった翌日から制作されたもので、ウォーホルの代表作でもあります。他にも、ケネディー大統領が暗殺されたときの作品、「ジャッキー」、毛沢東やミック・ジャガーを取り上げた作品もあります。
映画製作などに携わりマルチアーティストの側面を見せたものの、映画作品として公開されたものはほぼありません。

文:saya

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