ロバート・ハインデルのここがすごい！
バレエ好きにはタマラナイ、バレエダンサー達を描いた作品
バレエやミュージカルの出演者を描いてきたロバート・ハインデル。「現代のドガ」とも呼ばれ、バレエを描く画家として有名です。
でも、もっとも有名な彼の作品は、ミュージカルキャッツのキャラクターを描いたものかもしれません。私含め、バレエ好きな人に取っては、思わず立ち止まって暫く見続けていたいと思うような油画が多くあり、見ているだけでワクワクします。
というのも、ステージ上でのパフォーマンスの最中を切り取るのではなく、本番前のリハーサルや、スタジオでのレッスンの様子を描いていて、リアルに感じるからです。トウシューズの紐を結び直したり、チュチュの裾を直す様子、レッスン着でバーレッスンをする様子、などなど。バレエに身を投じている者から見ると、正に「あるある」です。さすが、英国ロイヤルバレエ団に密着して、日々を一緒に過ごしただけはあります。
でも、それだけではなくて、バレエ独特の優雅さとダイナミックさを、彼は見事に描ききっていると思うのです。独特で複雑な色彩で描かれる背景。１つの作品の中に、同じ色は１つとありません。ダンサー達の、踊る側に付いて回る影。フワリと宙を舞う巻きスカートの柔らかな曲線。彼の素描ですら、躍動感をとても感じることができるのです。
バレエ好きには是非オススメしたい、ロバート・ハインデル。一度見たらきっと、彼の絵を自宅に飾りたくなるはず。そんな、ずっと眺めていたい作品を造る、素晴らしい画家です。
文：tomomo
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