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オットー・ディクス

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オットー・ディクスのここがすごい!

本質を鋭くえぐり出すような作風

オットー・ディクスは、戦争の悲惨さや人間の本質を鋭く描いたドイツの画家です。当時、二つの世界大戦が起こりドイツは激動の時代を迎えていました。オットー・ディクスの作品には傷ついた負傷兵や、悲惨な街の光景、戦争の恐ろしさが目を背けたくなるほどのリアリティを持って描かれています。冷静で徹底的な写実性は、社会や人間の本質を鋭くえぐり出し、見るものの心に深く突き刺さります。過激で強烈なモチーフは、ときに冷酷で残酷な色を与えることもありますが、だからこそ見るものがそのテーマを深刻に捉えることができるのです。
美しくきらびやかな芸術作品とは程遠い、現実や本質を鋭くえぐり出すような強烈な作風であるオットー・ディクス。強烈なインパクトとグロテスクでさえある生々しい写実性は、戦争時代を生き抜いた作家だからこそ表現できたものであり、現代を生きる私達にも強烈なパワーを持って訴えかけてきます。目を背けたくなるような悲惨で恐ろしい光景も実際に起きたことなのです。オットー・ディクスの作品には、一見グロテスクで残酷なものであっても、そのなかに人間や社会の本質がしっかりと描かれており、いつの時代に生きる人にも、それは受け止めていかなければいけないものです。

文:あやぱみゅ

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