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歌川国芳

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歌川国芳のここがすごい!

幕末期を代表する浮世絵師

歌川国芳は江戸時代末期を代表する浮世絵師で、技巧的には西洋の透視図法や解剖学に影響を受けた写実的な描写が特徴的です。
また作品のジャンルも役者絵、武者絵、美人画、妖怪絵、名所風景、戯画、春画など多岐にわたりました。
そんな国芳が最も得意としたのが「武者絵の国芳」と言われるように武者絵で、代表的なのものが《通俗水滸伝豪傑百八人之一個》ですが、ここで描かれる水滸伝の豪傑たちの筋肉の躍動感や力感、そしてダイナミックなポージングなど、歌川国芳はとにかく動きのある絵を描くの非常にうまい浮世絵師で、その長所が最も活かされるのが武者絵と言えます。

また、奇想の浮世絵師としても名高く、代表作の《相馬の古内裏》では巨大な骸骨がドーンと現れる大胆な表現に圧倒されます。
歌川国芳は優れた写生技術がある一方で、目に見えたものをそのままで描くのではなくて、それをイマジネーション豊かな表現へと高めて見せてくれる所に彼の魅力があります。

武者絵・奇想の画家として国芳でありますが、同時に反骨の画家でもあります。時代は水野忠邦の天保の改革によって庶民の娯楽特に歌舞伎への取り締まりが強まり、役者絵や美人画が禁止さるなど浮世絵師にとって厳しい時代でした。
それに対して国芳は、当時の人気役者の似顔をカエル風にアレンジした《蝦蟇手本ひやうきんぐら》や、《源頼光公館土蜘作妖怪図》では表向きは源頼光による土蜘蛛退治を描きながら、登場する武将の顔を時の政権の中心人物に似せることで、当時の政治への風刺をこめるなどユーモアと芸術の力で苦難へ対抗しようとした反骨精神あふれる作品も彼の魅力です。

文:ヴィヴィアン

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